労働安全衛生法を学ぶ【コンプライアンス入門第19回】

現場で役立つ！

2025.11.21

第19回
元請け会社、協力会社が実施すべきこと

労働安全衛生法

　工事現場では安全衛生を守り、無事故で工事を遂行することが重要である。今回から、労働安全コンプライアンスの中心である「労働安全衛生法」について解説する。

元請け会社が行うべきこと

　労働安全衛生法には元請け会社（労働安全衛生法では「元方事業者」という）の実施すべきことが数多く定められている。特に、建設業では元請け会社は「特定元方事業者」と呼ばれ、工事現場で働く全作業者の労働安全衛生を守らなければならない。
　工事着手前から工事運営時まで、元請け会社が行うべきことを表1にまとめる。

協力会社が行うべきこと

　協力会社（労働安全衛生法では「関係請負人」という）が実施すべきことを表2に示す。主として、元請け会社の指示に従って行うべきことと、下次の協力会社への指導義務である。
　また、安全衛生におけるPDCAサイクルを図1に示す。

プロフィール
降籏達生（ふるはた・たつお）
兵庫県出身。映画「黒部の太陽」で建設業に魅せられ、大学卒業後、大手ゼネコンに入社。社会インフラの工事に従事する。1995年には阪神・淡路大震災で故郷の崩壊に直面し、建設業界の変革を目指して独立。1998年にハタコンサルタント株式会社を設立し、代表として建設業界の革新、技術者の育成、建設会社の業績アップに情熱を注いでいる。

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