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Ohmsha Online&電気と工事、総力取材の第2弾!【JECA FAIR 2024】
省力化にフォーカス!
2024.06.26
労働時間のさらなる削減が求められる電気工事業!
2024年4月1日より「時間外労働の上限規制」が適用された建設業。(一社)日本建設業連合会「建設業デジタルハンドブック」の「建設業就業者の高齢化の進行」によると、建設業の就業者は2022年に55歳以上が約36%を占め、29歳以下は約12%と、全産業と比べて高齢化が著しく上昇していることがわかります(図1)。この傾向は今後も続くことが予想されるため、現状で「月45時間、年360時間」の条件をクリアできていても、さらなる対策が求められるのかもしれません。
ここでは、Ohmsha Online編集部がレポートした第1弾に続き、第2弾として「JECA FAIR 2024」に出展された省力化アイテムを紹介します。「電気と工事」の2024年8月号(7月12日発売予定)の特集では「JECA FAIR 2024 誌上レポート」と題して30社の最新製品の紹介を予定しています。同コンテンツとともにチェックしてください。
旭化成(株)
「超音波」でトルクを管理!
PV施工現場向けボルト締結管理システム
旭化成(株)は、ボルト締結判定システムを展示。インパクトレンチでボルトを締結する際に発生する超音波を器具に内蔵したシステムが判定。適正な締結音に達すると自動で工具が停止する。
同社が開発した音声認識アプリをインストールしたスマートフォンに「締め付け完了」と話しかけると締結したボルト数と時刻は、クラウド上に設定された顧客データベースに自動でアップロードされ、「いつ」「誰が」「何本のボルト」を締めたかをクラウドへ記録できる。
アネックスツール(株)
磁気のないネジでも落下しにくい
先端工具「ダイヤモンド龍靭ビット」
アネックスツール(株)は先端工具「ダイヤモンド龍靭ビット」を展示。ビット表面にあるダイヤモンド粒子がネジに食いつくことで落下を防止。磁力で保持できないステンレス、真ちゅう、アルミ、樹脂ネジなどにも対応。
ジェフコム(株)
在庫の管理から現場測定まで対応
デジタルケーブルメジャー「DMJ-1000A」
ジェフコム(株)はデジタルケーブルメジャー「DMJ-1000A」を展示。本体をケーブルの端に接続し、ボタンを押すだけで長さ1000mまでのケーブルを計測できる。
対応するケーブルは、VVF(φ1.6、φ2.0、φ2.6[mm])、VCTF(0.75、1.25、2.0[mm2])、同軸(3C-2V、3C-FV、5C-2V、5C-FV、5C-FB)、LAN(Cat5e、Cat6)、600V CV(5.5、8、14、22、38、60、100、200、325[mm2])、600V CV(2心、3心、4心)、CVD、CVT、CVQなど。ユーザーモードを使用すれば、そのほか2線以上のケーブルにも対応できる。
マクセルイズミ(株)
作業性↑、重量↓、使用感↑
充電油圧式キャッチングパンチャ「SLV-7CPD」
マクセルイズミ(株)はボルトと替え刃だけのシンプルなセッティングの充電油圧式ノックアウトパンチャ「SLV-7CPD」を展示。狭い場所でも作業しやすく、1人でも穴あけ作業が可能。3.2mmまでの軟鋼板に3インチまでの穴あけに対応する。LEDライト付きのため暗い場所でも作業しやすい。バッテリ+本体で3kgと軽量なのも嬉しい。
ミルウォーキーツール・ジャパン合同会社
話題のメーカー、ついに登場!
ワイヤレス油圧カッター「M18 HCC75R-0C JP」
ミルウォーキーツール・ジャパン合同会社は、ワイヤレス油圧カッター「M18 HCC75R-0CJP」を展示。「ワイヤレスリモートモード」を使用すると、Bluetoothを介して遠隔操作が可能。最大75mm(750mm2)の銅ケーブルに対応。モータとバッテリの使用状況を常にモニタリングすることで長寿命化とハイパフォーマンスを両立。
ユニカ(株)
安全かつ省力化を実現!
吸塵ドリルシステム「QビットUX SDSシャンク」
ユニカ(株)は吸塵ドリルシステム「QビットUX SDSシャンク」を展示。同システムと集塵機を接続することで、穴あけによって発生した粉塵を吸引できる。労働安全衛生の観点に加え、あと施工アンカーの下穴清掃を簡略化できて省力化にも貢献。デッキプレート+コンクリート、ブロック、レンガ、モルタルなどに対応。
(文&撮影/電気と工事編集部)